2024.06.30
梅雨に入ると、雨の日が頻繁に現れ、湿気が多くじめじめとした日が続きます。
洗濯物もなかなか乾かず、気持ちも沈みがちです。
梅雨が明けると強烈な日差しと共に気温が上昇しますが、日本の夏は湿度が高いため、非常に蒸し暑く感じられます。
初めは冬の風物詩と考えられがちな結露も、実際は夏にも発生します。
結露を放っておくと、窓まわりや室内のカビが発生してしまいます。
こちらの記事では、夏や冬に見られる結露の特徴や改善方法として、内窓リフォームについてご紹介します。
内窓のリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にされてみてください。
目次
1.夏も結露が出来る?
1-1.冬の結露との違い
2.湿気から来る結露を放置すると?
2-1.建物の劣化
2-2.健康被害
2-3.暖房効率の低下
3.湿気と結露の改善は内窓リフォーム
3-1.結露抑制
3-2.カビ対策
3-3.断熱性能向上
3-4.防音性能向上
3-5.結露抑制
3-6.内窓の種類
夏も結露が出来る?
暑い夏になぜ結露が発生するのでしょうか。実は夏に起こる結露は、夏型結露や内部結露として区分されます。
夏型結露・内部結露の特徴は、住宅の床下や基礎部分、壁の内部で結露が生じるという点が挙げられます。
さらに、家具の裏側やクローゼットの中など、空気の循環が悪い場所でも結露が発生することがあります。
この原因は、高温かつ多湿な環境と、冷房時に流れる冷たい空気が関わっていることです。
夏の湿気を含んだ外壁の建材が、直射日光で加熱され、蓄えていた水分を放出して壁の内部に浸透していきます。
室内ではエアコンによって外気よりも冷やされた状態であるため、その冷たい空気は壁を伝わり、壁内の温度を下げるのです。
その結果、壁内の水蒸気が冷やされたエアコンによって低温にされた部分に接触することで結露が生じてしまいます。
冬の結露との違い
冬季に生じる結露は、冬型結露と呼ばれます。一般的な例として、窓ガラスの室内側に付着する結露が挙げられます。
冬型結露による窓ガラスの結露は、低い屋外気温によって窓ガラス自体の熱が奪われ、窓ガラスの温度が低くなりやすいためです。
室内側窓ガラスの表面温度が室内空気の露点温度を下回ると、結露が生じます。
夏季の結露と異なり、目に見える窓ガラスなどの部分に結露が現れるため、表面結露とも呼ばれています。
湿気から来る結露を放置するとどうなるの?
建物の劣化
カビやダニの発生
結露による湿気は、カビやダニにとって絶好の繁殖環境となります。
カビは建材を腐食し、ダニはアレルギーの原因となります。
結露による湿気は、壁や床、天井などの建材を傷め、変色や腐敗の原因となります。
サビ
結露による湿気は、金属製のサッシや窓枠などを錆びさせる原因となります。
健康被害
アレルギー
カビやダニは、アレルギー疾患を引き起こす原因となります。
カビ胞子は、気管支炎や肺炎などの呼吸器疾患を引き起こす原因となります。
また、頭痛や吐き気、めまいなどの症状が現れるシックハウス症候群を引き起こす可能性があります。
カビ臭
カビは悪臭を発生させ、室内環境を悪化させます。
暖房効率の低下
結露により窓ガラスが冷たくなり、暖房効率が低下します。
結露は、放置すればするほど深刻な問題を引き起こす可能性があります。
早めに対策することが重要です。
湿気と結露の改善は内窓リフォームで!
既存の窓の内側に新しい窓を設置することで、窓の断熱性能を向上させるリフォームです。
結露や湿気の発生を抑える効果があります。
結露抑制
内窓を設置することで、窓辺の空気層が断熱材の役割を果たし、室内外の温度差を抑制します。
結露が発生する水滴は、室内の暖かく湿った空気と外気の冷たい空気が触れ合うことで発生するため、この温度差を小さくすることで結露を抑制することができます。
カビ対策
結露はカビの発生原因となるため、結露抑制効果によってカビ対策にもなります。
特に、浴室や洗面室などの水回りは結露が発生しやすい場所なので、内窓リフォームが有効です。
断熱性能向上
内窓を設置することで、窓全体の断熱性能が向上します。
冬場の暖房効率が上がり、夏場の冷房効果も高まるため、光熱費削減にもつながります。
防音性能向上
内窓を設置することで、窓からの音漏れを軽減することができます。騒音対策にも効果的です。
内窓の種類
内窓には、様々な種類があります。代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
複層ガラス
複層ガラスは、2枚のガラス板の間 に空気層やガス層を設けたガラスです。
一般的には、2枚のガラス板をアルミ スペーサーで一定間隔に保ち、その周囲をシーリング材で密封した構造になっています。
ガラス間の空気層やガス層は、熱伝導率が低いため、断熱性能が向上します。
Low-Eガラス
Low-E複層ガラスは、2枚のガラス板の間に空気層やガス層を設け、そのうち1枚のガラス板に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングした高性能な窓ガラスです。
断熱性能と遮熱性能を飛躍的に向上させ、結露抑制や防音効果も期待できます。
Low-E膜と空気層・ガス層の組み合わせにより、従来の単板ガラスに比べて約2倍以上の断熱性能を実現します。
冬暖房効率が上がり、光熱費削減に貢献します。
熱線(赤外線)を反射し、夏場の室内への熱の侵入を抑制する遮断型Low-E膜と、室内の熱を逃がしにくくする性質を持ち、冬場の暖房熱の損失を抑制する放射型Low-E膜の2種類に分けられます。
防音ガラス
防音ガラスは、騒音の侵入を抑制するために設計された特殊なガラスです。
2枚以上のガラス板を組み合わせ、中間膜や空気層を挟むことで、音の振動を効率的に吸収・減衰させ、室内への音漏れを軽減します。
内窓リフォームの費用は、窓の種類やサイズ、施工業者によって異なります。
補助金制度を利用できる場合もあるので、詳しくは施工業者に確認することをおすすめします。
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