おしゃれな外構づくり
- リフォームコラム

リノベーションや新築を考える際、つい建物本体に意識が集中しがちですが、建物の印象を大きく左右し、暮らしの質を高めるのが外構です。
おしゃれで機能的な外構は、住まいの価値を高めるだけでなく、日々の生活に彩りと安心をもたらします。
しかし、「おしゃれな外構にしたい」と思っても、何から手をつけて良いのか、どんな点に注意すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、理想のおしゃれな外構を実現するために知っておくべきこと、そして外構づくりの具体的なポイントをご紹介します。
単に見栄えが良いだけでなく、長く快適に使える秘訣をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
おしゃれな外構づくりの前に知っておくべきこと
外構は単にデザインを追求するだけでなく、敷地全体のバランスや機能性、そして法的な側面も考慮に入れる必要があります。
外構の役割と種類を理解する

外構の主な役割は、防犯性・安全性の確保やプライバシーの保護、利便性の向上、美観の創出などが挙げられます。
これらの役割をバランス良く満たすことが、質の高い外構の条件です。
また、外構には大きく分けて二つのスタイルがあります。
オープン外構

オープン外構は敷地を塀やフェンスで囲まず、開放的に見せる特徴があります。
街並みに溶け込みやすく、明るく開放的な印象を与えます。
ただし、プライバシーの確保や防犯対策を植栽や照明などで工夫する必要があります。
クローズ外構

クローズ外構は門扉や塀、フェンスなどで敷地をしっかりと囲い、外部との境界を明確にします。
こちらは、プライバシーや防犯性を高めやすいというメリットがあります。
重厚感や安心感を求める方に適していますが、圧迫感が出ないようにデザインの配慮が必要です。

近年では、オープンとクローズの良いところを組み合わせたセミクローズ外構も人気です。
必要な部分だけを囲い、適度な開放感とセキュリティを両立させる手法です。
ご自身のライフスタイルや敷地の条件に合わせて、最適なスタイルを選ぶことが重要です。
全体計画と建物の調和

おしゃれな外構を実現する上で重要なのは、建物との調和です。
外構だけが突出してしまったり、建物と全く違うテイストになってしまったりすると、全体としてちぐはぐな印象になってしまいます。
外構はあくまで建物を引き立てる存在であることを念頭に置き、建物の外壁の色、素材、デザインのトーンと合わせることが基本です。
例えば、モダンな建物であればシンプルで直線的なデザイン、コンクリートや金属などの素材を取り入れる。
和風の建物であれば竹や石、木などの自然素材を活かすといった具合です。
建物と外構をトータルで計画することで、統一感のある洗練された住まいが完成します。
予算設定と費用の内訳

外構工事の費用は、施工内容や使用する素材によって大きく変動します。
おしゃれな外構を追求するあまり、予算オーバーになってしまうケースも少なくありません。
外構工事の一般的な費用目安としては、新築の場合は建物本体価格の5〜10%程度と言われることが多いですが、リノベーションの場合、既存の状態や解体費用も加わるため、一概には言えません。
最初に明確な予算の上限を設定し、その予算内で門まわり・アプローチ・駐車スペース・庭など、どの要素にどれくらいの費用を配分するか、優先順位をつけて計画を立てることです。
例えば、頻繁に利用する門まわりや駐車スペースに重点を置き、庭は段階的に整備していくといった工夫も可能です。
おしゃれで機能的な外構を実現するデザインのポイント
おしゃれな外構は単に高価な素材を使うことではなく、デザインの原則と機能性を両立させる工夫によって生まれます。
動線を考慮したプランニング

外構は毎日の生活で利用する場所です。
どれだけおしゃれでも、使い勝手が悪ければストレスになります。
おしゃれな外構づくりでは、人や車の動線をスムーズにすることが不可欠です。
玄関アプローチの工夫
玄関アプローチは、来訪者を迎え入れる「顔」となる部分です。
まっすぐな道よりも、少しカーブさせたり、素材に変化をつけたりすることで奥行き感や豊かな表情が生まれます。
また、雨の日でも滑りにくい素材を選び、夜間でも安全に歩けるよう、足元を照らす照明計画をしっかり行うことが、おしゃれと安全性を両立させるポイントです。
駐車スペース(カースペース)のデザイン
駐車スペースはコンクリート一色にするのではなく、一部にレンガやタイル、または芝生や玉砂利といった異素材を組み合わせることで、デザイン性が向上します。
また、カーポートを設置する場合は、建物のデザインに馴染むよう、屋根の素材や柱の形状・色にこだわると良いでしょう。
素材選びが全体の印象を決める

外構の仕上がりは、使用する素材で8割方決まると言っても過言ではありません。
質感や色、経年変化を考慮して素材を選ぶことが、おしゃれな外構への近道です。
天然素材の魅力とメンテナンス

石材や天然木、レンガといった天然素材は一つとして同じものがなく、年月とともに風合いが増すという魅力があります。
特にウッドデッキなど、肌が触れる部分に天然木を使うことで、温かみのある空間になります。
ただし、天然素材は人工物に比べて、定期的なメンテナンス(防腐処理、清掃など)が必要になります。
人工素材(機能性素材)の活用
最近は見た目の美しさは天然素材と遜色なく、耐久性やメンテナンス性に優れる人工素材(例:人工木材、高機能タイル、RC打ち放し風のコンクリートなど)も豊富にあります。
特に、忙しい方や手間をかけたくない方には、こうした機能性素材を上手に取り入れることをおすすめします。
例えば、人工芝は水やりや芝刈りの手間がなく、常に美しいグリーンを保てます。
植栽(ガーデニング)で潤いと立体感を

植栽は無機質な構造物だけでは得られない、生命感あふれる潤いと立体感、季節の移り変わりをもたらします。
シンボルツリーの選び方

玄関先やアプローチの目立つ場所に植えるシンボルツリーは、家の個性を表現する大切な要素です。
成長した時の樹形、葉の形、花や実の色などを考慮して選びましょう。
四季を感じる植栽計画

一年中緑を楽しめる常緑樹だけでなく、春に花を咲かせたり、秋に紅葉したりする落葉樹をバランス良く配置することで、四季折々の変化を楽しむことができます。
照明でおしゃれで安全な住まい

照明は、防犯性を高めるだけでなく、外構をドラマチックに演出する大切な要素です。
光の使い分けで魅せる
照明には主に3つの役割があります。
一つは防犯・安全のための照明(人感センサー付きライトなど)。
二つ目は実用のための照明(アプローチや階段の足元灯など)。
そして三つ目が演出のための照明です。
植栽を下から照らすアップライトや、壁面を美しく見せるウォールライトなどを効果的に使うことで、昼間とは全く違う、幻想的でおしゃれな夜の表情を生み出すことができます。
特に、家のシンボルとなる部分(門柱、シンボルツリーなど)を照らすことで、建物全体のグレード感をアップさせることが可能です。
配線とメンテナンス
照明は電気工事を伴うため、DIYではなく専門の業者による設置が必要です。
特に、配線を地中に埋設する場合は、将来のメンテナンスや増設を見越した計画が不可欠です。
最近では、低電圧(ローボルト)照明も普及しており、安全性と省エネ性の両面で優れています。
戸建て住宅のおしゃれな外構づくりは、単に素敵なパーツを組み合わせる作業ではありません。
ご紹介したように、建物との調和、動線、素材選び、そして植栽や照明による演出、さらに安全性と法規制を全て満たしてこそ、真におしゃれで価値のある外構が完成します。
もし何かご不明な点や、もっと詳しく相談したいことがあれば、ナガサカ建窓にお問い合わせくださいませ。
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