冬の外構工事は失敗?
- リフォームコラム
冬の外構工事は、メリットとデメリットの両面があります。
冬に行う外構工事は梅雨や夏の暑さといった天候に左右されにくく、比較的スムーズに工事が進みやすいです。
また、工事の需要が比較的少ないため、業者によっては割引やキャンペーンを行っている場合があります。
外構工事のハイシーズンは、一般的に春(3~5月)と秋(9~11月)です。
これらの季節は、気候が穏やかで、植物の生育も活発なため、外構工事を行うには最適な時期とされています。
対して、冬場は比較的閑散期のため、担当者とじっくりと打ち合わせができ、理想の庭作りを実現しやすいでしょう。
では、具体的にどのような工事で冬ならではのおすすめポイントがあるか見て行きましょう。
目次
そもそも施工は冬に行われる?
冬場の工事はリフォーム店・外構業者の案件数としては落ち着いているケースが多いので、完成までのやり取りや打ち合わせはスムーズに進むでしょう。
空気の乾燥や積雪の影響を受ける可能性があり、施工が通常よりも時間がかかる場合もあります。
冬場である11月後半~2月頃に施工をする場合は、工事内容によりますが、8月・9月ころから検討を始めると良いでしょう。
依頼先によっては、夏頃に年内の工事が決まっている会社もあるので、「この会社に施工して欲しい」という希望が固まっているのであれば、早め早めに動きましょう。
検討から完成までの大まかな目安
検討期間(1~2週間)
- ● どの程度リフォームしたいか、予算はどのくらいかなどを具体的に決める。
- ● リフォーム会社に資料請求や大まかな見積もりを依頼する。
契約手続き(1週間~2週間)
- ● 契約内容の確認
- ● 契約書の締結
- ● 必要書類の準備
工事期間(1日~)
工事内容によって大きく変わります。
それぞれの施工期間についておおよその目安をお伝えします。
- ● 玄関アプローチ… 3日~1週間
- ● 門の新設… 2日~1週間
- ● カーポート1台用… 1日~3日
- ● 乗用車2台分のコンクリート駐車場… 1週間~2週間
- ● 植栽… 1日~数日(植物の種類や数によって異なる)
- ● ウッドデッキ… 1週間~2週間
- ● フェンス… 1週間~2週間
上記はあくまで一般的な目安であり、実際の工事期間は施工範囲や使用する資材の種類によって、工期は大きく変わります。
地盤が軟弱な場合や、既存の構造物がある場合は、追加の工事が必要になることがあります。
冬におすすめの外構工事はある?
ウッドデッキの改修・設置
冬は一見厳しい自然条件に見えますが、実はウッドデッキ工事には非常に適した季節です。
木材は、季節によって含水率が変動します。
特に夏場は湿度が高く、木材が水分を多く含み膨張しやすい状態です。
一方、冬場は乾燥しているため、木材の含水率が安定しており、施工後の収縮や反りが起こりにくいというメリットがあります。
植栽の外構工事
植物が休眠している冬は植物への負担が少なく、根付きやすいという大きなメリットがあります。
植物は冬の間、生長を停止し休眠状態にあります。
そのため、植え替えや移植の際に、植物が受けるストレスを最小限に抑えることができます。
冬に植えられた植物は、春に芽出しの準備を始め、根をしっかりと張ります。
そのため春以降の生長が早く、より丈夫な植物に育つ可能性が高いです。
また、落葉樹の葉が落ちているため、庭全体の設計が見やすく、完成イメージを掴みやすいです。
乾式で制作された壁や塀・フェンスの設置
工場で予め制作されたコンクリート製品などを利用することで、冬場の天候デメリットを受けずに施工を進めることができます。
コンクリート工事における湿式と乾式の違い
コンクリート工事の施工方法には、大きく分けて湿式と乾式の2種類があります。
湿式工法は、セメント、砂、水などを現場で混ぜ合わせてモルタルやコンクリートを作り、型枠に流し込んで固める方法です。
乾式工法は、予め工場で製造されたコンクリート製品を現場で組み立てる方法です。
型枠を自由に作れるため、複雑な形状の構造物には湿式工法が適しています。
冬場は避けた方が良い工事
湿式のコンクリート施工が必須箇所
気温が低いとコンクリートが十分に硬化せず、ひび割れの原因になることがあります。
また、冬は日照時間が短いため、作業時間が限られ、工期が長引く可能性があります。
積雪地域の外構工事
地域によっては、霜や雪の影響で工事が中断する可能性があります。
積雪があれば、施工したい箇所があってもその部位を避けて段階的な工事が必要になるでしょう。
植栽に関しても、積雪地方の庭づくりは通常の庭づくりとは異なり、雪による影響を考慮した設計や植物選びが重要です。
寒冷地でも冬越しできる樹木や多年草がおすすめです。
冬の外構工事についてのポイントをご紹介しました、いかがでしたでしょうか。
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