内窓リフォーム~お問い合わせから見積もりまでの流れ~
- リフォームコラム

近年、エネルギー効率の向上や防音対策、そして結露防止を目的として内窓設置を検討する方が増えています。
国が行っている補助金キャンペーンも、内窓リフォームを後押ししているでしょう。
内窓は既存の窓の内側に新たに取り付ける窓のことで、断熱性や防音性を高める効果があります。
こちらの記事では、内窓の特長や実際にリフォームする際のお問い合わせから見積もりまでの流れについて詳しく解説します。
窓ガラスの選び方や見積もり項目など具体的な情報をお伝えしますので、ぜひ参考にされてください。
目次
内窓の効果

内窓を設置するとどうなる?
内窓設置にはさまざまなメリットがあり、多くの家庭で選ばれています。内窓の代表的な効果をご紹介します。
断熱性
内窓を設置することで窓周辺の熱の出入りを抑え、冷暖房効率を高めます。
防音性
窓が二重構造になることで外部からの騒音を大幅に軽減できます。
特に交通量の多い道路沿いや駅近くにお住まいの方に効果的です。
結露の防止
内窓を設置することで、既存の窓と内窓の間に空気層が生まれ、断熱効果が高まります。
その結果、窓ガラスの表面温度が外気温に近づきにくくなり、結露が発生しにくくなります。
防犯性
内窓を設置することで窓が二重になり、ガラスを割って侵入するまでの 手間と時間が増えるため、空き巣に侵入しにくい家という印象を与えることができます。
光熱費の削減
冷暖房効率が良くなるため、光熱費の削減につながります。
どれくらい削減できるかは、既存の窓の種類や性能、内窓の性能、住居の地域や気候、生活スタイルなどによって異なります。
一般的には年間で10~30%程度の削減効果が見込めるといわれています。
お問い合わせから見積もりまでの流れ

「内窓を設置したい!」と思われた後は、どのようにリフォームを進めていけば良いでしょうか。
ここでは一般的な流れをご紹介します。
ご自宅の状況やお問い合わせの時期・業者やメーカーによって流れが異なりますのでご注意ください。
1. リフォーム業者選び

ホームページにお得なキャンペーンや補助金情報、施工事例などを掲載している業者をなど探してみると良いでしょう。
施工事例を見ることで、イメージが湧きやすくなるだけでなく、その業者の得意なスタイルや技術レベルなども把握できます。
また、知人や友人、インターネットの口コミサイトなどで、実際に内窓リフォームをした人の意見を参考にするのも良いでしょう。
内窓設置を成功させるためには、信頼できるリフォーム業者を選ぶことが大切です。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- ●地域に密着していて、地域の特長を理解している
- ●内窓設置の実績が豊富
- ●現地調査を丁寧に行い、適切な提案ができる
- ●見積もりが明確で、不明瞭な費用がない
- ●施工後のアフターフォローが充実している
2. お問い合わせとヒアリング

依頼するリフォーム業者が決まったら、お問い合わせや見積もり依頼をしましょう。
電話でお問い合わせすると、そのままリフォームについてのヒアリングをされる場合もあります。
見積もりや現地調査に必要な事を聞かれるケースが多いです。このような項目を聞かれても良い様に、準備しておきましょう。
- ・内窓設置の目的、特にお悩みの内容(断熱性向上、防音、結露対策など)
- ・設置場所と窓数(リビング、寝室、浴室など)
- ・ご希望の予算感や工期
- ・お住まいや窓の状況(築年数、窓が脚立が無いと届かない位置にあるなど)
電話口やメールでのやり取りで、担当者の対応や会社の雰囲気なども参考にしましょう。
3. 現地調査

お問い合わせいただいた後は、お客様の家を訪問し現地調査を行うのが一般的です。
ご自身でサイズを測ることもできますが、実は窓枠は新築時から少し傾斜があったり、窓枠が歪んでいるケースが多いです。
また、メーカーの窓は規格がある程度決まっていますが、内窓を設置したい窓のサイズが合わない場合はサイズ調整などが必要になります。
現地調査では窓枠の上下左右のサイズ、内窓を設置した時にクレセント錠が干渉しないかなどを詳しく計測します。
施工時に「内窓の窓枠が入らない」「内窓を設置したのに隙間ができてしまう」といったことが無い様、リフォームの専門家が詳しく調査します。
現地調査ではこのような項目を調査します。
- ●窓枠のサイズや形状
- ●既存の窓の状態(ガラスの種類、結露やカビの有無など)
- ●取り付け可能な壁や窓周辺の構造
- ●搬入・施工時のスペースの確保状況
- ●滑り出し窓の場合、内窓をどの向きで開くようにするか
この現地調査が、正確な見積もり作成やスムーズな施工のカギとなります。
4. 内窓の種類やガラスの選定

内窓の効果を最大化するには、ガラスの選定も重要です。見積もり作成までに、窓ガラスや窓の種類を決める必要があります。
ナガサカ建窓では、お悩みやご予算に合わせておすすめの窓ガラスをご提案させていただきます。
ここでは一般的なガラスの種類をご紹介しますので、知っておいていただくとよりスムーズになリフォームが出来るでしょう。
複層ガラス
2枚以上のガラスを組み合わせた構造で、断熱性と防音性を向上させます。
3枚のガラスで構成されたトリプルガラスは、ペアガラスよりもさらに断熱性・防音性が高くなります。
Low-Eガラス
金属膜でコーティングされたガラスで、紫外線や赤外線をカットし、さらに断熱効果を高めます。
Low-E複層ガラスには、大きく分けてクリアタイプ と グリーンタイプ の2種類があります。
グリーンタイプのLow-E複層ガラスは、Low-E膜にグリーン系の金属酸化物を含んでいるため、ガラスの色がグリーンがかっています。
このグリーンの色合いが、太陽光に含まれる熱エネルギーを効率的に反射し、遮熱効果を高めているのです。
防犯ガラス
破壊に強い設計で、防犯性を向上させます。2枚以上のガラスの間に、強靭な中間膜を挟み込んだガラスです。
中間膜には、ポリビニルブチラール(PVB)やポリエチレンテレフタレート(PET)などが使われます。
補助金対象の内窓の仕様は、リフォームされたい時期によっては仕様が異なります。詳しくは、リフォーム業者に確認されてください。
5. お見積り作成

内窓リフォームの見積もりは、業者によって内容や表示方法が異なります。
製品費、施工費、その他の費用などが、それぞれ明確に記載されているか確認しましょう。
内窓リフォームの見積もりには、一般的に以下の費用が含まれています。
内窓本体の価格
窓のサイズ、種類、材質、性能によって価格が異なります。
網戸、面格子、ブラインドなどのオプション品を追加する場合、その費用も含まれます。
施工費
内窓の取り付けにかかる費用です。窓のサイズや数、設置場所の状況によって価格が変わります。
既存の窓を撤去・処分する必要がある場合、その費用も含まれます。
その他の費用
見積もり金額には、消費税が含まれているか確認しましょう。業者によっては、駐車場代や現場までの出張費が別途かかる場合があります。
内窓設置は、断熱性や防音性の向上だけでなく、快適で安全な住環境を実現するリフォームです。
見積もりの段階から信頼できる業者と連携し、適切なプランを立てることが成功のカギとなります。
ナガサカ建窓では、内窓設置の豊富な実績と専門的な知識を持つスタッフが、お客様一人ひとりに合った提案を行います。
内窓設置をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
