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内窓リフォームで窓回りから断熱性能を改善

  • リフォームコラム
内窓 断熱のポイント

内窓断熱性能アップを検討されたことはありませんか?

冬に部屋が寒くなるのは外気温が下がる以外にも原因があります。それは、建物の隙間や境目から熱が逃げてしまうことです。

熱が逃げる場所は主に、窓、壁、天井、玄関、換気扇や換気口などです。中でも、開口部である窓は約48%の熱が逃げています

以前は断熱性能があまり重視されず、窓が広く多い住宅は、明るい、風通しが良く湿気が溜まりにくいと言われていました。

断熱や省エネが叫ばれるようになった昨今では、窓の数や大きさを最小限に抑え断熱性能が高い住宅が増えています。

では、築20年、30年のお住まいはどうすれば良いでしょうか。

こちらのページでは、断熱に効果的な内窓設置のリフォームをご紹介します。

内窓の人気商品もご紹介しますので、ぜひ参考にされてみてください。


内窓、窓リフォームによる断熱効果

代表的な方法である内窓の設置窓枠の交換窓ガラスの交換について見ていきましょう。

内窓(二重窓)を設置

内窓を設置することで、二重窓・二重サッシにする方法です。

既存の窓の内側に、もう1つ断熱効果が高い仕様の窓とサッシを設置する方法になります。

既存の窓はそのままなので、比較的、工事が簡単に済み、低コストなのがメリットです。

既存の窓を廃棄するといった無駄もありません。


内窓は断熱効果が高まるだけでなく、窓が既存の窓と厚みのある窓の二重になるので防音効果があり、音が漏れにくく、外からの音も聞こえにくくなります。

また、それぞれの窓にロックが付くので、侵入窃盗防止などの防犯効果にも優れています。

二重になって台風の強風や豪雨に耐える、地震による割れを抑えるなど、防災対策にも役立つのもメリットです。

また、マンションの場合、窓は共用部になるので勝手に交換ができません。

これに対して、内窓は専用住戸内の内装工事となるので、管理規約で規制される可能性も低いです。

ただし、サッシの形状によっては設置ができなかったり、部屋が狭く感じたり、2枚の窓を開け閉めして、2つのロックをかけるという手間が発生します。


窓サッシを交換

既存のサッシはアルミなどの金属が多いですが、窓枠を熱が伝わりにくい樹脂素材に交換することで、断熱性を高めることが可能です。

窓枠だけ交換して、そんなに意味があるのかと思われるかもしれません。

ですが、開口部の枠の気密性が高いか否かで、隙間ができるかに大きく差が出ます。


また、内窓交換の価格は4万~15万円、ガラス交換の価格は5万~60万円なのに対し、窓枠のみの交換なら10万円未満で施工できます。

ただし、老朽化により窓周囲の外壁も壊して付け直す必要がある場合には、25万円以上の費用がかかるので注意が必要です。

戸建ての場合は壁をくり抜くなど、大掛かりな工事が必要となり、マンションでは施工が認められない場合も多いです。

窓ガラスの交換

窓枠はそのままで、窓ガラスだけ交換することも可能です。

寒いと感じることや冬場の結露が気になる既存の窓の多くは、単板ガラス(フロート板ガラス)という一枚板のガラスが採用されています。

これに対して、断熱用の窓ガラスは複数層になっています。

複数枚のガラスの間に中空層が設けられていて、外からの冷気が中空層に閉じ込められます。

これによって、外気を遮断し、内側からの熱が出ていくのを防いでくれます。

結露は外気と室内温度の気温差で起こるため、複層ガラスにすることで、結露も出にくくなるのがメリットです。


複層ガラスとは

複層ガラスにはグレードの高いLow-E複層ガラス(エコガラス)というタイプもあります。

複層ガラスの中に特殊な金属膜(Low-E金属膜)をコーティングした仕様で、断熱性能が一段と高められている窓ガラスです。


冬場の対策に役立つ断熱タイプと、日射の伝わりを抑えて夏場の室温上昇にも寄与する遮熱性も兼ね備えた遮熱タイプの2種類があります。

既存の窓ガラスを、複層ガラスやLow-E複層ガラス(エコガラス)に交換する価格は、おおよそ5万~15万円です。

なお、単板ガラスを複層ガラスに交換するだけでは、期待したほどの断熱効果が発揮されないおそれもあります。

なぜなら、サッシ周りに隙間があると、そこから隙間風が入り、熱も逃げていくからです。

そのため、効果的な断熱リフォームをしたいなら、できれば内窓の設置を行うか、サッシ交換で気密性を高め、かつ複層ガラスに交換するのがおすすめです。


窓リフォームの商品選びは熱貫流率(U値)や等級記号が重要

内窓を選ぶ際や交換する窓枠や窓ガラスを選ぶ際に着目したいのが、熱貫流率(U値)等級記号です。

どのようなものか理解しておくと、最適な品質の製品を選ぶことができます。

熱貫流率(U値)とは

熱貫流率(U値)は、室外側と室内側の温度差を1℃とした設定した場合、1㎡あたりの窓ガラスに対し、1時間の間に通り抜ける熱量がどのくらいかを表す数値になります。

熱貫流率(U値)の単位は、W/㎡・K(ワット・パー・ヘイベイ・ケルビン)で、熱貫流率(U値)の値が小さいほど、熱が伝わりにくく、断熱性能が高いということです。

空気は、暖かいほうから冷たいほうへ移動する性質があります。

そのため、寒い日は暖房で暖められた室内の空気は外へと流れていき、暑い日には外の暑い空気が冷房の効いた室内へと入ってきます。

そこで、熱貫流率(U値)の値が小さい建材を窓周りに設置すれば、部屋の断熱性を高めることが可能です。

等級記号とは

窓・サッシ・ガラス商品の断熱性能を表示するにあたっては、経済産業省が策定した住宅の窓等の断熱性能に係る情報提供に関するガイドラインにもとづき、統一した基準を用いることと業界ルールが定められています。

この基準の1つが等級記号で、省エネ建材等級区分を★の数で表します。等級は★4つが最も断熱性能が高いです。

この等級記号は省エネ建材としての性能がある窓ガラスにおいて、窓ラベルに表示されています


内窓、断熱窓・サッシ・ガラスの人気商品

では、断熱リフォームで人気の製品を3点ご紹介します。

内窓 LIXIL(リクシル)「インプラス/インプラスウッド」

LIXIL(リクシル)社のインプラスは窓枠リフォーム製品です。

インプラスウッドは、木粉を用いて木の風合いをデザインした仕様で、戸建て住宅などでナチュラルなインテリアにしたい時に選ばれています。


出典:株式会社LIXIL

いずれも、業界初の特殊な樹脂を使用し、断熱性を高めるだけでなく、静電気の帯電も防いでくれます

そのため、ホコリも付きにくく、掃除の手間も軽減できるのもメリットです。


出典:株式会社LIXIL

断熱性能の面だけでなく、窓ガラスの組み合わせのバリエーションも豊富デザイン性にも優れているため、予算やお住まいの雰囲気や環境などに合わせて選ぶことが可能です。


YKK AP「APW 330」で窓断熱性能アップ

YKK AP社のAPW 330Low-E複層ガラスと樹脂サッシを組み合わせたもので、等級記号★4つと、国内最高水準の断熱性能を獲得しています。

省エネ性能に優れているため、エアコンの設定温度を抑えられるので、光熱費の節約にもつながります。


出典:YKK AP株式会社


日本板硝子「真空ガラス スペーシア」でガラスから断熱!

日本板硝子の真空ガラス スペーシアは、世界初の真空ガラス製品です。

真空ガラスとは、魔法瓶と同様の原理で、ガラス内に真空層を設けることで、高い断熱性を保持できる仕様です。


出典:日本板硝子株式会社

熱貫流率は通常の1枚ガラスと比べて約4倍、一般的な複層ガラスと比較しても約2倍もの断熱性を発揮できます。結露がしにくいため、結露でお悩みのご家庭に人気があります。

厚さが6.2mmと薄いため、既存の単板ガラスとの交換も可能です。


出典:日本板硝子株式会社

すべてオーダーメイド対応なので、どのような窓ガラスでもリフォームが可能になります。

窓ガラスだけリフォームしたい方に人気の製品です。




内窓設置での、断熱性能アップのポイントをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。

一番熱が逃げやすい開口部である窓の断熱リフォームの方法には、内窓、サッシの交換、ガラス交換があります。

施工が速やかで防音効果や防犯、防災効果も発揮できるのは内窓の設置です。

サッシのみの交換は場合によっては費用が高くなり、断熱効果も大きく期待できません。ガラス交換をする際は熱貫流率(U値)や等級記号を意識して、製品を選ぶことがおすすめです。

実際にはご自宅の窓の状況により、適切な製品、リフォーム方法が変わってきます。

商品カタログだけで製品を決めるのではなく、リフォーム実績が豊富なナガサカ建窓にご相談ください。

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