古い塀の危険性~フェンスへの交換やリフォームで安全な外構へ~
- リフォームコラム

外構リフォームを検討する際、住まいの印象を左右する囲いや仕切りの計画は大変重要となります。
築年数が経過したブロック構造物は内部の鉄筋やコンクリートの劣化が進んでいる場合があり、大きな地震が発生した際に倒壊する恐れがあるため、安全面での配慮が欠かせません。
既存の古い構造物を撤去して軽やかなアルミ製のフェンスへ刷新することで、住まいの防犯性や意匠性を高めつつ、ご家族や近隣住民の安心を守る住まいづくりを実現することができます。
目次
塀は経年劣化で危険性が増す
塀やフェンスは長年にわたり雨風や強烈な紫外線、季節ごとの大きな温度変化に晒され続けています。
新築時には非常に頑丈に見えた構造であっても、時間の経過とともに素材そのものの風化が進み、少しずつ強度が低下していく傾向にあります。
特に施工からかなりの年数が経過していると、表面の塗装や見た目上は大きな問題がないように見えても、内部で深刻な腐食や劣化が進行しているケースが少なくありません。
鉄筋の不具合や崩落がもたらす危険性

コンクリートブロックなどの構造物内部には、全体の強度を維持し倒壊を防ぐための鉄筋があらかじめ配されています。
しかし、経年変化によって表面に微細なクラック(ひび割れ)が発生すると、その隙間から雨水や空気中の二酸化炭素が内部へ侵入していきます。
侵入した水分や空気によって内部の鉄筋が酸化し、サビが発生することで大きな問題が引き起こされます。

鉄筋はサビが生じると体積が数倍に膨張する性質を持っています。
膨張した鉄筋が内側からコンクリートを強力に押し広げることで、表面にさらに大きなひび割れを発生させたり、コンクリートの一部が剥がれ落ちたりする爆裂現象と呼ばれる不具合を引き起こします。
爆裂現象が発生すると、鉄筋とコンクリートの密着性が失われ、構造全体の耐力が著しく低下することになります。

さらに、接合部の目地セメントが風化して砂状になり崩れ落ちたり、表面の仕上げ材が広い範囲で剥離したりする症状も経年劣化の代表的なサインです。
これらの症状を放置しておくと、構造全体の保持能力が失われ、わずかな風圧や外部からの軽い衝撃でも傾きや崩落を引き起こす危険性が急激に高まります。
普段から表面の異変を注意深く観察し、サインを見逃さない姿勢が大切です。
地震発生時に懸念される倒壊事故のリスク

日本は世界的に見ても地震活動が非常に活発な地域であり、過去の大規模な震災においても経年劣化した構造物の倒壊による被害が数多く報告されてきました。
地震が発生した際には上下左右から極めて強い振動エネルギーが加わるため、内部の鉄筋が錆びて細くなっていたり、正しく配筋されていなかったりする壁面は、激しい揺れに耐えきれずに一瞬で倒れてしまう危険性があります。

塀やフェンスが道路側や隣接する住宅の敷地側へと倒壊した場合、通行中の歩行者や避難しようとしている人々を巻き込む重大な事故につながる恐れがあります。
重量のある部材が倒れてくると逃げることが困難であり、人的被害に至るリスクが極めて高くなります。
さらに、倒壊した大量の瓦礫や部材が前面道路を塞いでしまうと、地域住民の避難経路を遮断するだけでなく、消防車や救急車などの緊急車両の移動を妨げる原因にもなります。
救援活動や物資輸送の遅延を引き起こすなど、地域全体の防災機能へ悪影響を及ぼす二次被害も大きく懸念されます。
自分たちの家族を守ることはもちろんのこと、近隣社会の安全配慮という観点からも、地震に対する備えと事前の耐震性チェックが必要不可欠です。
塀はどのようにリフォームできる?
解体撤去や下地処理の進め方

既存の壁面に著しい経年劣化が見られる場合や、現行の耐震基準を満たしていない場合には、既存部分を地面の下の基礎からすべて取り除く解体・撤去工事をおこなうことが望ましいアプローチとなります。
解体工事の過程では、重機や専用の削岩工具を用いて、周囲の敷地や建物、隣家に損害を与えないよう慎重に作業が進められます。

解体作業を行う際には、どうしても騒音や振動、粉塵が発生するため、工事を開始する前に近隣にお住まいの方々へ工事期間や作業内容を事前にお伝えし、ご理解をいただく丁寧な対応が欠かせません。
配慮の行き届いた事前対応をおこなうことで、近隣トラブルを未然に防ぐことができます。
塀からフェンスへのリフォーム

古くなった塀自体を撤去し、軽量で強度の高い金属製の部材へリフォームすることができます。
重量物であるコンクリートブロックから軽量なアルミ素材などの囲いへ変更することで、万が一の巨大地震が発生した際にも倒壊リスクを飛躍的に軽減することができます。
重量が軽いことで万一の破損時にも大きな被害になりにくく、安心感が格段に高まります。

また、部材の隙間から光や風を通すことができるため、敷地内が暗くなりにくく、明るく爽やかな住環境を作り出すことが可能です。
湿気が溜まりにくくなることで、建物周囲のコンクリートや外壁の傷みを抑える効果も期待できます。
さらに、外からの適度な視線を通すことで不審者が身を隠しにくくなり、防犯面での性能も向上させることができます。

デザインのバリエーションが豊富な点も大きな魅力です。
スタイリッシュでモダンなアルミカラーをはじめ、温かみのある木目調のもの、シックな質感のものなど、多様なバリエーションが提供されています。
お住まいの外観デザインや玄関ドアの色合いとトーンを合わせることで、家全体の一体感と高級感を高める素晴らしい仕上がりを実現できます。
ご自宅の塀に劣化やヒビ割れを発見した際に、ご自身で市販のセメントを塗ったりDIYで隙間を埋めたりする一時的な自己補修をおこなうことは推奨されません。
表面だけを覆っても、内部で進行している鉄筋の腐食や全体の構造的な歪みを解消することはできず、本質的な解決にならないばかりか、かえって危険な状態を見過ごしてしまうリスクがあります。
専門業者の適切な知識と技術による構造診断を受け、適切な改修プランを立てることが最も安全な道筋です。
具体的な計画や業者選びで迷うことがあれば、ぜひナガサカ建窓にご相談くださいませ。
ホームページには施工事例も多数掲載していますので、ぜひこちらからご覧くださいませ。






